2024.03.11LDNからお知らせ|
地域づくりに関わってきた者にとって、
3月11日は特別な日です。
以来、人間の無力さ、己の非力さを痛感すると同時に、
地域の重要性を再認識する原点回帰の日となりました。
その原点を胸に刻むため、ちょうど10年前のこの日、
合同会社ローカルデザインネットワークを設立しました。
合同といっても社員は代表の私一人です。
「人は誰しもデザイナーであり、地域は人が織りなす固有のデザインである。
人を使うのではなく、人を活かすためのネットワークでありたい」
社名にはそんな想いを込めました。
当時は想い先行で、退路を断って独立を決めてはいたものの、
起業を人前で発信するようなカッコいいものではありません。
ただ、地道な働きぶりや特異な経歴を評価くださる方に恵まれ、
ホームページも作らぬまま、ひたむきに走り続けてきました。
いつも自分のことは後回し、いや、サボっていただけかもしれません。
地域活性の道を志したのが2004年。
それから20年が経ちました。
正直なところ、社会の役に立つよりも、こちらが学ぶことの方が多かった。
そんな私でも、人様から感謝されることが増えました。
ありがたいことに、評判を耳にした方からは「相談にのって欲しい」
と言われ、既知の方からは「一緒に仕事をしたい」「人に紹介したい」
と言われるようになりました。
”自社を宣伝しないPRの専門家”とは、自分でも笑ってしまいますが、
だからこそ信頼されることが多かったのもまた事実。
とはいえ「何ができる人かわからない」という方がほとんどでしょう。
そんなこれまでを反省し、誰に、何を、どのように提供するのか?
原点回帰10年の節目に、自社の役割を再定義します。
そして次なる10年は、これまでに蓄積した知見や経験を、
広く社会に役立てるよう尽力することを誓います。
2024年3月11日
合同会社ローカルデザインネットワーク
代表 齊藤哲也
※画像は2014年11月6日ローカルデザイン研究会No.102「南相馬のいまを生きる」より。