2024.03.14海外の動き|
1970年代、世界の工業先進国が公害問題に苦しんでいる最中、同じアジアに国民の幸福を優先した小さな国がありました。
それがブータン王国です。
「経済成長自体が国家の目標であってはならない。目標はただ一つ、国民の幸せに尽きる。富の増加が幸福に直接つながると考えるのは間違いである。国民総生産GNPではなく国民総幸福量GNH(=Gross National Happiness)の向上を目指す。」1972年弱冠16歳で即位した第四代ブータン国王は、国内各地を見て回り、こう言いました。
2001年9月11日に米国で同時多発テロが起きて以降、世界各国の有識者も幸福に関する研究が進み、GNHへの注目が集まりました。当初理念先行だったこの崇高な概念を、如何に政策として進めていくか、民主主義社会の実現に向けて、日本からも国際協力で関わっています。
そのブータンが、コロナで経済的な大打撃を受けたとのこと。今朝のNHKで報道されていました。
▼ブータン首相「幸福は経済と切り離して手に入れられない」
2024年3月12日 7時30分 NHK G
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240312/k10014387091000.html
大きな方針転換です。
私自身、地域活性に関わってきて、その定義の曖昧さを課題に感じ、地域経済の活性化を通じた地域の活性化を目指すようになりました。
幸福か?経済か?ではなく、幸福を実現させるためにも、経済の本質、経世済民の実践が重要なのですね。