Contact

Topicsトピックス

ないものねだりから、あるもの探しへ

2024.03.15Column|

▲NHK放送文化賞を受賞された結城登美雄さん

東北の地域づくりに深く関わってきた民俗研究家の結城登美雄さんがNHK放送文化賞を受賞されました。

地元の家庭料理が一堂に集まる「食の文化祭」は、あるもの探しを基本理念とする【地元学】の真骨頂です。

▼Japan For Sustainability のサイトより「食の地元学」
結城さんの講演を聞いたのは日本総研時代、2007年だったでしょうか。
東北の家庭で作られる郷土料理を、まるで大事な宝物でも紹介するような話ぶりがとても印象的でした。
たまたまその場に居合わせた自分の目から熱いものが込み上げてきたのをよく覚えています。
宮本常一さんのことを教わったのも、結城さんのその時の講演でした。
地元学とは何か?地域にとって本当に大事なことは何か?
国策を支えるシンクタンクの一員として、あーすべき、こーすべきといった「べき論」にまみれていた自分に、現場から考えることの大事さや、名もなき人々が織りなす郷土の凄みや魅力を教えてくれたのがこの方です。
その結城登美雄さんが、NHK文化放送賞受賞を伝えるニュースの中で、トロフィーを高く掲げる姿を拝見し、きっと東北地方の皆さんが評価されたことを伝えたかったのだと感じました。
▼NHK放送文化賞のニュース

PAGETOP