2024.03.25他問自答(LDNの考え)|
以前の仕事になりますが、「彩の国さいたま人づくり広域連合」からのご依頼により、
『政策情報誌 Thinking』第19号の特集「シビックプライド~いま、地域に必要なこと~」の特別寄稿欄に、拙稿が掲載されました(2018年3月発行)。
複数人の寄稿による特集記事の場合、各地の事例紹介が誌面の大半を占めることが多いため、他の書き手が書かない具体的な手順にフォーカスすることにしました。
というのも、「あの地域だからできた」「あの人だからできた」と感じてしまい、具体的なアクションに繋がらないからです。
有名観光地を題材に挙げ、「なぜやったか?何をしたか?」が書かれていても、その事例から見た目の形を真似ることはできても、本質を見抜いて地元に応用することができません。
そうではなく、読者の大半を占める埼玉県内の行政関係者にとっての「本当に知りたいこと」は、「特別な個性を持たない”ふつう”の地域は、いったいどのように進めたらいいのか?」だろうと考えました。
副題にある「いま、地域に必要なこと」は「シビックプライド」のことを指しますが、読者にとって必要なことは、「Why?」や「What?」ではなく、「How?」なのです。
そのため、原稿依頼者の期待に応えることは勿論、その先にいる読者の期待値に応え、喜んでいただくために「何をどこまでやるべきか?」を考えるようにしています。
依頼者だけでなく、読者とも「いい関係」をつくる。
これもまた「PR思考」で考える習慣が役立っていると感じます。
▼特別寄稿:シビックプライドの実践に必要な具体的手順とは?
~「ベッドタウン」から「グッドタウン」をめざす 郷土愛最下位県の挑戦~
http://www.hitozukuri.or.jp/wp-content/uploads/thinking19_39-46_20220307.pdf
▼『政策情報誌 Thinking』第19号の案内ページと、シビックプライド特集の全文
http://www.hitozukuri.or.jp/magazine/entry_212/
http://www.hitozukuri.or.jp/wp-content/uploads/thinking19_20220307.pdf
■特別寄稿のタイトルと執筆者一覧■
①シビックプライドとコミュニケーションポイント [2MB]
東京理科大学理工学部建築学科 教授 シビックプライド研究会 代表 伊藤 香織
②埼玉に県民が誇りを抱くなら、住宅地に目を向けよ ~持続可能な郊外住環境を目指した取組から~ [2MB]
東京藝術大学美術学部建築科 准教授 藤村 龍至
③文化のまちづくりとシビックプライド ~金沢における2つの循環~ [2MB]
埼玉大学人文社会科学研究科 准教授 内田 奈芳美
④シビックプライドを育むパブリックスペース ~愛着を育むプレイスメイキングとタクティカル・アーバニズム~ [3MB]
東京大学先端科学技術研究センター 助教 ソトノバ編集長 泉山 塁威
⑤シビックプライドと共に10年 ~仲間との終わらない旅は珠玉の時間の共有~ [2MB]
特定非営利活動法人今治シビックプライドセンター 代表理事 友田 康貴
⑥シビックプライドの実践に必要な具体的手順とは? ~「ベッドタウン」から「グッドタウン」をめざす 郷土愛最下位県の挑戦~ [3MB]
合同会社ローカルデザインネットワーク 代表 齊藤 哲也
⑦非住民にとってのシビックプライド [2MB]
非営利型まちづくり株式会社地域協働推進機構 代表取締役 藤倉 潤一郎